サラリーマンの皆様、靴磨き、やってますか?
「合成皮革の靴履いてるから、ボロボロになった時点で履き替えるし、
靴磨きなんて面倒な事はやりません!」 って人も多いかと思いますが、
ちゃんとした本革の靴を、テキトーにメンテしてあげるだけで
お気に入りの靴を10年程度はしっかり履けてしまいます。
かなり経済的ですね。
とゆーことで、いつも私がやってる靴磨きの手順を、写真を交えつつご紹介。
【事前に準備するもの】
・乳化性クリーム(必須、靴の色に合うもの)
・使い古しのストッキング(必須、無ければ柔らかめの布)
・ブラシ(無くてもOK)
・デリケートクリーム、ステインリムーバー(無くてもOK)
要は、「乳化性クリーム」と「ストッキングなど、磨くための柔らかい布」があれば良いです。
クリームは、↓この辺がおススメです。靴屋さんもよく使ってます。
これが磨く前の状態です。磨くにあたり、とりあえずヒモを外します。
ちなみにこの靴は、大塚製靴の伊勢丹モデル、皮底なので夏も涼しく履けるカワイイやつです。
左に置いてるボトルのリムーバーで、汚れを落としておきます。
リムーバーは、ほんの数滴でOKです! 皮の表面を軽くなでるように拭くこと。
リムーバーで汚れ&前回塗った乳化性クリーム(黒)を落とした状態です。
この時点で前回のクリームが取れてしまうので、皮が少しくすんだ状態になります。
写真では、このあとデリケートクリーム(左の白いやつ)を塗り込もうとしていますが、
面倒な時は、デリケートクリームまでの工程をバッサリ省いて、
直接乳化性クリーム(黒)を塗り込みますw
乳化性クリーム自体にも、汚れ落としの効果がありますしね。
くすんだ状態の皮に、ブラックの乳化性クリームを塗り込んでいきます。
写真に写っているような小さいブラシ(ペネトレイトブラシ)を使うと楽に塗ることができます。
なければ、ストッキングなどの磨き布で少しずつ塗り込んでいきましょう。
なお、クリームはあまり付け過ぎぬよう、なるべくケチってつけましょう。
付け過ぎると、皮が「呼吸」できなくなって、却ってダメージを与えることになるとか。
全体に塗り終わったら、柔らかめのブラシでクリームを伸ばしつつ、
余計なクリームを飛ばしていきます。この時点で少し、靴の輝きが戻ってきます。
なお、ブラシが無い人は、この手順は飛ばして、ストッキングで磨き始めましょう。
使い古したストッキングで磨き込んでいきます。
磨く際には軍手を使うと、手が汚れずに済みますよ。
表面に滑り止めが付いている軍手の場合は、裏表をひっくり返して使いましょう。
滑り止めがあると、アッパーの表面を触った時に跡が残ってしまいます。
以上で完成ですが、クリーム以上の輝き(鏡面磨きなど)が欲しい場合は、
KIWIなどのワックス(油性クリーム)を薄く伸ばして、つま先やカカトの部分に擦り込みます。
というわけで、出動率の高い4足を、すべて磨いてから並べてみました。
左上:スコッチグレインの安いゴム底黒スト。 右上:コルノブルゥのレザーソール黒スト。
左下:大塚のレザーソールパンチドキャップトゥ。右下:三陽山長のゴム底プレーントゥ。
本革の靴を長持ちさせるには、上記のメンテナンスを靴が汚れた頃にやること、
1日靴を履いたら2日は休ませること(ローテーションを行うこと)、
そして何より、脱いだ後はシューツリー(最後の写真参照)を入れてあげることです。
これで上皮(アッパー)部分が型崩れしづらくなり、乾燥による皮のダメージを防ぐことができます。
何より手をかけてやることで、使い込んだ靴独特の味が出てきますし、
ピカピカに磨き上げる過程の楽しさ、そしてピカピカの靴を履く爽快さが味わえます。
・・・これだけ熱く勧めてみましたが、実際街中を歩いている男性の足元を見てみると、
靴磨きした靴って、ほっとんどいないですよねーw
こんな楽しいのに、ちょっと残念です。