趣味の靴磨き

takorange

2013年11月15日 19:47

サラリーマンの皆様、靴磨き、やってますか?


「合成皮革の靴履いてるから、ボロボロになった時点で履き替えるし、

靴磨きなんて面倒な事はやりません!」 って人も多いかと思いますが、

ちゃんとした本革の靴を、テキトーにメンテしてあげるだけで

お気に入りの靴を10年程度はしっかり履けてしまいます。

かなり経済的ですね。


とゆーことで、いつも私がやってる靴磨きの手順を、写真を交えつつご紹介。


【事前に準備するもの】
 ・乳化性クリーム(必須、靴の色に合うもの)
 ・使い古しのストッキング(必須、無ければ柔らかめの布)
 ・ブラシ(無くてもOK)
 ・デリケートクリーム、ステインリムーバー(無くてもOK)


要は、「乳化性クリーム」と「ストッキングなど、磨くための柔らかい布」があれば良いです。

クリームは、↓この辺がおススメです。靴屋さんもよく使ってます。





これが磨く前の状態です。磨くにあたり、とりあえずヒモを外します。

ちなみにこの靴は、大塚製靴の伊勢丹モデル、皮底なので夏も涼しく履けるカワイイやつです。

左に置いてるボトルのリムーバーで、汚れを落としておきます。

リムーバーは、ほんの数滴でOKです! 皮の表面を軽くなでるように拭くこと。




リムーバーで汚れ&前回塗った乳化性クリーム(黒)を落とした状態です。

この時点で前回のクリームが取れてしまうので、皮が少しくすんだ状態になります。


写真では、このあとデリケートクリーム(左の白いやつ)を塗り込もうとしていますが、

面倒な時は、デリケートクリームまでの工程をバッサリ省いて、

直接乳化性クリーム(黒)を塗り込みますw


乳化性クリーム自体にも、汚れ落としの効果がありますしね。




くすんだ状態の皮に、ブラックの乳化性クリームを塗り込んでいきます。

写真に写っているような小さいブラシ(ペネトレイトブラシ)を使うと楽に塗ることができます。

なければ、ストッキングなどの磨き布で少しずつ塗り込んでいきましょう。


なお、クリームはあまり付け過ぎぬよう、なるべくケチってつけましょう。

付け過ぎると、皮が「呼吸」できなくなって、却ってダメージを与えることになるとか。




全体に塗り終わったら、柔らかめのブラシでクリームを伸ばしつつ、

余計なクリームを飛ばしていきます。この時点で少し、靴の輝きが戻ってきます。

なお、ブラシが無い人は、この手順は飛ばして、ストッキングで磨き始めましょう。




使い古したストッキングで磨き込んでいきます。

磨く際には軍手を使うと、手が汚れずに済みますよ。

表面に滑り止めが付いている軍手の場合は、裏表をひっくり返して使いましょう。

滑り止めがあると、アッパーの表面を触った時に跡が残ってしまいます。




以上で完成ですが、クリーム以上の輝き(鏡面磨きなど)が欲しい場合は、

KIWIなどのワックス(油性クリーム)を薄く伸ばして、つま先やカカトの部分に擦り込みます。






というわけで、出動率の高い4足を、すべて磨いてから並べてみました。

左上:スコッチグレインの安いゴム底黒スト。 右上:コルノブルゥのレザーソール黒スト。

左下:大塚のレザーソールパンチドキャップトゥ。右下:三陽山長のゴム底プレーントゥ。


本革の靴を長持ちさせるには、上記のメンテナンスを靴が汚れた頃にやること、

1日靴を履いたら2日は休ませること(ローテーションを行うこと)、

そして何より、脱いだ後はシューツリー(最後の写真参照)を入れてあげることです。


これで上皮(アッパー)部分が型崩れしづらくなり、乾燥による皮のダメージを防ぐことができます。

何より手をかけてやることで、使い込んだ靴独特の味が出てきますし、

ピカピカに磨き上げる過程の楽しさ、そしてピカピカの靴を履く爽快さが味わえます。


・・・これだけ熱く勧めてみましたが、実際街中を歩いている男性の足元を見てみると、

靴磨きした靴って、ほっとんどいないですよねーw

こんな楽しいのに、ちょっと残念です。


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